Blue Book
ぐにゃり
「うわあっ」

がくん。

自転車を立ちこぎして全力疾走していた俺は、ペダルを踏み外し、サドルにお尻をぶつけた。

ぐにゃりと俺の手で方向転換した自転車は電柱にぶつかりそうになる。

「っぶねー」

気をとりなおして、と体勢を整え、再びペダルに右足を乗せた。

あとは踏むだけ。

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