悲恋~歌姫HARUHI~
「こんにちわ。
私は、春妃、あなたは?」


私はその子の手をとって
しゃがんだ。


「理輝、三田村 理輝」
賢そうな男の子はそう言って
私の顔を見た。


「おじさま、私が一緒にいるから
安心してください。」



「いいのかい?
けっこうやんちゃだよ。」



「麻妃で…妹で慣れてるから
大丈夫」


「ありがとう、助かったよ・・・・」

疲れた顔をしていた。


「大丈夫か?おまえ水くさいぞ。
これからは俺たちを頼ってくれ。
心配すんな。」

父がヒロの肩を叩いた。



「ありがと・・・・」
ヒロの声は震えていた。
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