悲恋~歌姫HARUHI~
荷物をつめていると
母が部屋にやってきた。


「春妃・・・・なにかあった?」
不安げな表情は
さすが母親だと感心した。


「何も~」
わざとに鼻歌を歌って
母に洋服を渡した。



母は洋服をたたみながら


「仕事長くなるの?」


「え?」


「帰ってきたら少しお休みもらって
旅行でも行かない?」


「いいね!!
私海のきれいなとこ行きたいな。
何もしないで
海を見ながらゆっくり寝るの。」



「パパと計画たてるから
事務所に話してみて。」


「うん、新曲出したらきっと
少しゆっくりできるわ。」


母のカンだろうか・・・・・
いつも言わないこと言ってるのは
私がおかしいって思ってる。


「何泊なの?」


「3泊だよ。」


「そう・・・・」
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