彩葉唄

―――――――――
茨木の中で泣いていた
綺麗な髪色の童子

-出られないのか?
ほら、手を掴めよ-

あの日に
あの瞬間に
繋がれた手は
とても小さくて
月みたいな目から落ちる雫は
とても綺麗で

-お前、名前は?-

-いろは‥-

初めて見た その面差しは
とても美しく
儚く 哀しくて‥
―――――――――
 
< 21 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop