ねえ、もう一度。

Girls





毎日の楽しみはお昼休み。だって、食べることって幸せじゃない?勉強なんておまけ。私はお弁当を食べに学校に来ているといっても過言ではない。




「いっただきまーす」

「比奈って食べてる時幸せそうだよね」

「滅茶苦茶しあわせ。」



から揚げを頬張りながら
聡子と楽しいおしゃべり。

と、そんな幸せな時間はあっという間に終わりを告げた。









「…あんなん女じゃねぇだろ。お前、目可笑しいんじゃね。」


微かに聞こえた奏の声。
一緒にいるのは違うクラスの友達だろう。

奏の声ははっきり聞こえるのに
その友達の声はさっぱりだ。

なんだか声を荒げて、講義している様子。




「奏君珍しく焦ってる。なんだか可愛い。」

「…何処が?聡子なんにも分かってない!」




そう言いながらもちょっと気になる私。
椅子から立ち上がり声を上げる奏。



そして奏の手がゆっくりと私を指差す。




「え…あ、あたし?」

「ふふ。」


聡子は何かに気が付いたのかふふふと笑いを落とす。








「スッピンだぜ?お前、家でのアイツ見たことある?最悪だっての」







カチン。
ちょっと待て。



箸を握り締めた。
私の話題かい!!しかも何?
最悪って…!




「…」


私は怒りを通り越してなんだか悲しくなった。仮にも好きな人に言われて傷つかないわけがない。可愛くない事くらい知ってるけどさっ。



そんな声を荒げて言うことないじゃない!





ふと奏と目が合ったが、私は反射的に逸らしてしまった。





「比奈。」

「…ううっ。別にいいもん」



聡子はそんな私を見て何かを思いついたのかにやり笑った。






< 7 / 14 >

この作品をシェア

pagetop