悩める乙女と冬の夜
彼自身のパソコンを素早く立ち上げて、作業を始める彼を見つめながら、何が起こったのかまだ飲み込めずにいる私。

そんな私を横目で見ると、無表情のまま彼は言った。

「色々あると思うけど、もっと周りを頼りなよ。ひとりで抱え込むことは良くないから」

「…はい」

こんなに真面目な顔をした彼は、初めてだった。

言葉が優しくてちょっと泣きそうになっちゃったし。
ちょっとだけね。
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