ひなたぼっこ~先生の、隣~
その後、先生に家の近くまで送ってもらった。
「また、新学期にな」
「はい」
泰葉がシートベルトを外したとき、先生の手が頬に触れた。
「…充電」
ボソッと言うと、先生の顔が近づいてくる。
泰葉はゆっくり目を閉じる。
優しく触れるだけのキスを交わす。
「じゃな」
「…はい」
先生は帰って行った。
泰葉は、暗くなった道をゆっくりと歩く。
キス…2回目。
心臓はずっと高鳴ったまま。
早く、新学期にならないかな。