ひなたぼっこ~先生の、隣~






「高橋だよ」




「…」




いたずらっ子のように、ニカッと笑って麻生が言った。



「妹尾さんがいるくせに、教師だからとか言って一生懸命になって…誤解されても、しょうがないよ」


「あはは」


「って、私がそんなこと言える立場じゃないけど」



「そんな…全然…」



「ま、そこが高橋のいいところだけど。ね?妹尾さん、そうでしょ?」











「…うん」




ゆっくりと頷きながら返事をした。









「一つだけ、お願いを聞いてもらってもいい?」




さっきとは違い、真面目な表情に変わった。










「高橋のそばにいて」








< 382 / 421 >

この作品をシェア

pagetop