あの日の願い
そのまま、強く抱きしめる彼に戸惑うもののどうしたらいいのかわからない。



「千代っ」



いつもの私なら、絶対に彼を突飛ばしていた。



けれど、この時は



まるで、迷子になった子どものような彼を突き放すことは出来なかった。



強く抱きしめる彼の腕は力強くて、私は何故か安心をしてしまう。



「…どうして、私の名前を知っているの」



なぜ、あなたの腕の中はこんなに懐かしい気持ちになるの?
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