チ イ サ ナ ヒ ト ツ ブ【思集 2】
タイトルなんていらねえ

暁に散る24時間の想い

紅さが程良く調和して

空一面に染まる欲求の

熱さと冷たさを重ねた

背徳満ちたオブラート


やがて濃さを得て行き

深い闇へと変色してく

そして安堵を求めつつ

また見上げながら探す

黒さの中にある窓と光

丸い窓から零れる淡い

穏やかな光に見惚れる

朱から黒へ変わった膜

その向側をその窓から

伺い知りたい気持ちを

絶えず耐えながら仰ぐ

暁に散った俺の想い達

朱に溶けて浮かんだ欲

黒はそれを散りばめて

物欲しさを誘いながら

僅かな灯火で照らす時

諦めて落とす視線には

今の俺の行く道が続く


あの窓には届かずとも

零れる光は何れ何処か

行く道先にあるんだと

ただ闇雲に思い込む俺

その時想いは暁の空に

散らしたりするもんか


また朝が来て窓を隠す



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