俺様系彼氏


「萌奈ぁ…。どこ行く?」


玄関の前でどうしようか悩んでいた。


「どうしよっかぁ…。由里奈ん家!……ダメかぁ…」


由里奈は成績優秀だから、お母さんに見つかったら大変。
だから、由里奈ん家はダメ…。

どうしよう…。


「お前ら、何してんの?」


……。んっ?この声…

涼?


振り向くと涼がいた。


「えっ?あのっ…そのっ……」


しばらくの沈黙。

沈黙を破ったのは由里奈。


「もう下校時間みたいだから、あたし帰るね。
萌奈っ♪明日ね☆
それにあたし、陸に電話しないといけないから。バイバイっ☆」


えー!帰らないでぇ…。


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