冬季限定!!ホットジャー
「鍋には、ドンコは、いーらない!季節のお野菜いかがです♪」


藍川と黄木はスーパーに来ていた、日曜の為か人が多く試食の肉の匂いがどこからか漂ってくる


「白ダシとかマヂ飽きたー元買うぞ、鍋の元」


「いんじゃね?トイレ行ってくるから任した」


黄木は藍川を見送ると肉を焼いている試食へと近づく

なんだ…勝てる気がしねえ

目の前には何度となく肉を焼かせ肉を食らう子供とその親により肉に近づけないのだ


ここで藍川なら子供を押し退け親を蹴散らしおばちゃんから菜箸を取り上げ肉を焼き過去の因縁を断ち切り肉を追加し焼き肉パーティーにしてしまうだろうが、
黄木にはそんなことは出来なかった


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