氷の女王に口付けを

フィギュア合宿


夏真っ盛り。本日も猛暑の予報。


七月後半。長野のスケートリンク。


フィギュアスケート合宿。


協会が開催している合宿で、国内大会上位者のシニア・ジュニア・ノービスの強化選手に指定された選手のみがこの合宿に参加できる。


この合宿では技術面や精神面での強化を図る内容が行われ、選手同士の交流も出来る素晴らしい機会だ。


俺も美優も特別強化選手に指定されているため、この合宿に参加中。


最終日前日の今日は個人の自由に滑っていいと言われたので、シニアの選手はメインリンクで個々の練習を行っていた。


俺はというと、リンクサイドで他の選手の様子を見ていた。


リンクには俺の二年先輩である羽生さんと、今年高校生になったばかりの大介が、氷の感触を確かめていた。


自称身長160センチ。僅か14歳で四回転トウループをマスターし、レベルが取りづらいステップでレベル4を獲得できる、今世界がもっとも注目している選手、大介。


世界ジュニア選手権で、歴代ジュニア最高得点を叩き出し優勝。
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