昼間の月は淡くて白い 第二巻
*『空を』
あの坂を昇り切ったら

あの大空を飛べるだろうか

汗だくになってペダルをこいだ

必死に鳥を追いかけるように

ヒトであることに苦痛を感じたわけじゃないけど

悠々と空を飛ぶ鳥が

空を泳ぐ魚に見えて

同じように泳げたら気持ち良いだろうなと

そう思ったから





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