【短編】セブンスター




ちゃんと真っ直ぐ帰れたのだろうか。


そう思い出すと、
もう収まりが付かなくなった。


閉店までの間、グラスを2つも割ってしまうほど


気が気ではなかった。




猛ダッシュで帰る俺を呼び止めて


「飲みに行こうよ。」


と誘ってきた恭子に


「やだ。」


とだけ返して、


例の同僚のニヤけた視線は

もちろん華麗にスルーして


俺はタクシーに飛び乗った。



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