続†素顔の先輩と甘い休息

「秘密…か…。誰にも言わないですけど、もう七瀬先輩には…この部屋に来てもらいたくないから……」


え……?


沖依君は、スッとしゃがんだかと思うと、すぐに立ち上がった。


急にどうしたんだろう?
そう不思議に思ったけど、沖依君が私の目の前で見せたものに“あっ!”と声を出してしまった。



「鍵……」


今さっき…
私が床に落としちゃった、この部屋の鍵…。


咄嗟に手を伸ばすけれど、沖依君は鍵をとられないようにと後退りをした。



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