【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
それはいつも通りの仕事の日
その日の空はとても晴れていて、雲ひとつないキレイな青が広がっていた
季節は冬で、あたり一面銀色に輝いていた
仕事にもなれて、仕事仲間とも仲良くなった
この5年間、何もなかったわけじゃない。
でも、何かがあったわけでもない。
いいよってきた男はたくさんいた。
でも、相手する気なんてなかった
だってあたしには拓海がいるから
だから恋なんて必要ない。
そう思っていた
いや、
そう思っていたいだけだったんだ。