【完】アップルパイ。~天国ノ君へ~
「そんな事気にすんな。お前のいい所は自分に真っ直ぐな所だよ」
大ちゃんはあたしの頭を撫でた
「先輩頑張ってくださいね!」
桜は目を真っ赤にしながらあたしの手を握った
「うん…」
あたしは桜の手を握り返した
「でも、あたし未亡人で子供もいるのに…」
それがあたしの気がかりなことだ
あたしは今も苗字を「五十嵐」にしている
「祐樹がそんな事気にするようなやつに見えるか?」
「見えない。」
あたしははっきりそういった
「だろ。頑張れ、愛」
「そうですよ!先輩ならきっと大丈夫です!」
大ちゃんと桜は満面の笑みであたしを見た
「うん。あたし頑張るよ!!」
あたしは桜と大ちゃんを抱きしめた
それから3人で拓海の話や結婚の話で盛り上がった
その日は大ちゃんの家に泊まった