君に花を。
「じゃ、どうなんだ?」

「関係ないやろ」

「いや、俺も柚が好きだ」

…俺が聞きたかったのは、柚がこいつのこと好きなのか聞きたかった。

「柚とは前のバイトで知り合って、年も同じだし話も合って。それからよく遊びに行ったりで俺は、いつのまにか柚のこと…」


「嘘…」


うしろから、聞きたくて聞きたくなかった声…柚の声だった。

「本当?」

「ああ。柚、ずっとす…」

「待てや」

俺は柚に近づいていく兄貴の肩をつかんだ。

「お前、最低やろ」

兄貴を睨んで、俺は殴った。

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