どくんどくん ~SPRING SNOW~
第2章~親友の計らい~
ここでちょっと僕について話そう。

僕の名前は、神宮司ハル。

ハルってのはペンネームって訳じゃないんだけど、大事な書類以外はカタカナで書く。

特に理由はないが、なんとなくかっこいいって思ったのと、僕が小さい頃初めて母にもらった手紙に「ハルへ」って書いてあったから僕はそう覚えた。

僕は、2人兄弟の弟。17歳の普通の男子。

普通ってのがなんなのか、どういうのかわからないが、どこにでもいるただの男子。

Hな雑誌を見たりもするし、友達とH話もしたりする。

まじめでもなく、不良でもない。


僕の父はサラリーマン、母は専業主婦。兄は、一人暮らしの大学生。
なんてありきたりな僕の家庭。

母は、今でも父にLOVEなんだ。

そこんとこは、他の家庭に負けていないと、密かに自慢に思ってる。

お帰りのチューやら、僕の前でも気にせずに仲良くしてる。
ばかだな~って言いながらも、僕もこんな夫婦になれたらと願う。

じじいになっても奥さんが旦那さんを好きでいるってすごいことだよね。

恋を知ってから、特に自分の両親の仲の良さに憧れる。

僕は身長172センチ。中学まではサッカー部で、汗かいて毎日青春していた。

今は、放課後は昔の仲間と遊んだり、中学にサッカーのコーチのバイトに行ったりしてる。

中学時代、結構モテてはいた僕だけど、僕が本当の恋を知らなかったように、僕を好きだった女の子達も本気で僕を好きだったのかはわからない。

中学時代の恋は、淡い子供の恋。好奇心と興味がほとんど。

僕の人生で、転機が訪れたのは・・・つい1ヶ月前。
本当の恋、初恋を知ってしまった。

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