どくんどくん ~SPRING SNOW~
第22章~久しぶりの唇~
久しぶりの学校。

大好きな桜の木が迎えてくれる。

桜は散っちゃったけど、僕はこの木が大好き。

眠い午後の授業、ぼーっと外を見ると、いつも見えるんだ。

「おはよ~~~!!ハル!久しぶりじゃん。もう松葉杖とかもなし?」

2年も同じクラスの山田が迎えてくれた。

「まだ、走れないけど復活したよ!!いや~、長かった・・・。」

クラスのみんなが笑顔で迎えてくれる。

「ハル~~!!!ちょっと下駄箱まで来て!!」

シンが叫んでる。

懐かしい匂いの下駄箱へ、ちょっと早歩きで向かう。

・・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・・!!!!!




「・・・ユキ!!!!!!!!!!」




そこには、大好きな僕の天使がいた。

この高校の制服を着て。

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