ラブハンター

尚道

【尚道】



何年も走ってなかった。



毎朝走るようになった俺は、カラダの調子がいい。



膝が痛くなることがないのにはビックリしたけど。



本当に精神的なもんだったのか…。



歩けないかもしれないなんて、あのときの医者は大袈裟すぎ!!



「ただいま~」

「おかえり!!尚くん、朝メシ勝手に食えって。よっさん出張だからもう出た」

「あぁ、そうか。お前らも合宿だったな」

「うん、行きたくない」



まだ言ってんのか、陽は。



悠大は楽しみらしいからよかったけど。



2日間、俺とケントだけになるんだな。



そんなの、陽が来る前に数回あった程度。



最近じゃ賑やかなのが普通だったから寂しくなりそうだ。



「俺もどっか遊びに行こうかな~」

「女!?」

「高校ん時の友達と会えたら会ってくる」

「なんだよ、つまんねぇな」



陽は落ち着いてるらしく、毎日うるさいくらい元気だ。



よかった。



< 251 / 340 >

この作品をシェア

pagetop