ラブハンター

【陽】



どうしてくれよう。



茶色い髪に戻って、スカートもそれなりの長さ。



つけまつげもやめて、元に戻った白咲。



アイツを見かけたのは、キスした翌日のこと。



やっぱり、そっちの方が似合うと思った。



話しかけて来ないし、すれ違っても目すら合わない。



諦めたのか?



「陽、超カワイイ~」

「遊ぶなよ~…」

「前髪ないと幼く見えるね」



前髪をピンで上げ、喜んでるのは俺の女友達。



むしろ取り巻きに近い。



最近の俺は気分が乗らず、女と遊ぶ気になれない。



そっとしといてほしいのに、自分で作り上げたこの場所から逃げることはできなくて。



教室にも関わらず、チュッとキスされた。



「構って」



プクッと膨れたソイツは、女友達の中でいちばん長い相手。



顔はすげーカワイイ。



「最近付き合い悪くない?誘ってもうまいこと逃げちゃうし」

「ん~、俺にもいろいろあんの」

「どうでもいいけど、彼女とか作ったりしたらダメだからね。陽はみんなのなんだから」



わかってますよ~。



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