ずっと大好き…この恋は秘密 …

黄色い車

「…あ、黄色い車」


口を開いたのはみのりだった。


みのりの運転する車の斜め前を
黄色い車が走っているのが見える。


「…別に珍しくないだろ」


「違いますよ。

黄色い車を一日に5台見ると幸せになるって言うじゃないですか」


嬉しそうに言うみのりの顔を見て…

先生が笑う。


「ガキか(笑)


つぅか聞いた事ねぇよ」


「…こんなところでジェネレーションギャップが(笑)」


ふざけて言ったみのりに
先生が苦笑いを浮かべた。



「うるせぇよ(笑)

あ、あれも黄色いじゃん」



先生の視線の先にあったのはショベルカーで…


みのりが顔を歪ませる。


「あれは…

ちょっとどす黒いからだめです。


…それにショベルカーはどうなんですかね(笑)」


「結構細かいんだな(笑)

黄色は黄色だろ」



「ちなみに止まってる車もだめです」



みのりの言葉に先生が呆れたように笑った。




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