ずっと大好き…この恋は秘密 …

離れる決意




「祐ちゃん

前、あたしが浅井さんの事好きって言った時

勘違いじゃないかって言ったよね…」


翌日合同で行われた体育の授業中、

みのりは祐と一緒にいた。



「うん…。

今はそんな事思ってないけどね。

昨日の鼻水垂らしてるみのり見て…
勘違いなんて言えないよ(笑)」


少し笑っていう祐にみのりが膨れる。


「鼻水なんか垂らしてなかったでしょ(笑)

も〜…」


そう言ってグランドを再び見つめるみのりの目に
少し涙が浮かぶ。


昨日から緩まったままの涙腺は
なかなか元に戻らなくて

すぐに涙を目に逃がす。



みのりの視線の先で
クラス対抗のバレーボールが行われている。




「昨日…

浅井さんから電話あって…

それで…色々考えたんだ。


浅井さんと会ってからの事…」








…教習所での会話

『黄色い車』の事で盛り上がった。


浅井さんの『写メ撮っとくから』って言葉に

初めてドキッとした。




浅井さんが他の教習生教えるのが嫌で…

その時『好き』なんだってわかった。




知らない人のタバコの匂いにドキドキして…


浅井さんを思い出した。




仕事する浅井さんをこっそり見つめて

『気づいて欲しい』って思った。




告白して

『ありがとう』って言われて…







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