ずっと大好き…この恋は秘密 …



ふと…

浅井の頭にみのりの顔が浮かんだ。




「やべっ…時間…」


浅井が壁に掛けてある時計を見ると

8時36分をさしていた。


「8時…?」


明るい空を見上げて
浅井が呆然とした。




「先生早くっ!」


廊下から悟の元気のいい声が聞こえてくる。



「どうですか?気分は」


50歳近い先生が聴診器を下げて
浅井に近づいてきた。


「…あぁ、いや、大丈夫です」


「頭を軽く打ったようでしたが
幸いヘルメットもしてましたし異常は見られませんでした。

バイクは廃車だと思いますが
浅井さんには奇跡的に大きな怪我はありませんでしたよ。

全身打撲とかすりキズですね。

ただ念のため1週間ほどは入院して様子をみましょう」


先生の説明を半分上の空で聞いていた浅井が
ようやく口を開いた。




「…オレが事故に遭ったのって

…昨日ですか?」



浅井の問いかけに先生がにっこりと笑って答える。


「はい。

頭を打った影響も多少はあると思いますが


よく眠ってたので…」



先生が部屋を出ると同時に

浅井が大きく息を吐き
頭を抱える。







…約束行けなかった。


佐倉待ってたよな…?



どう思った…?





「遼兄?

頭どうかした?」




何も答えずに
しばらく頭を抱えていた浅井を



悟が心配そうに見ていた。





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