ずっと大好き…この恋は秘密 …



みのりが落ち着いたのを見計らって浅井が口を開いた。



「…ごめん。

佐倉があいつにキスされたって聞いたら止まんなくなっちゃって…


こんな嫉妬深い男いやだよな(笑)」


浅井がみのりに笑いかける。




『いやじゃない』


思ったのに言えなかった。


そんな事…


そんな優しい顔で聞かないで…



「でも…

佐倉の事になると止められなくて…


ごめんな?」





『アサイサンハ…

アタシヲスキジャ


ナイ』





そんな甘い言葉言わないで…





必死で言い聞かせてるのに

浅井さんの言葉がうれしすぎて追いつかない。





あたしの心の中の
浅井さんの居場所が

どんどん広がっていく。




指先までもが

浅井さんを好きだって言ってるみたい…




浅井さんの言葉が


キスが


笑顔が



あたしを捕らえて離してくれない。




一緒にいたいって

心の底から思ってるのに…




別れた後



うれしかった分


必ずつらくなる。







『あたしだけの浅井さんになって。


あたしを好きになって…』





思わず本音が口をつきそうになる。







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