ずっと大好き…この恋は秘密 …



「えぇ?!

里奈まだ食べんの…?」


目の前で6個目のドーナツを食べる里奈に
みのりが口を押さえながら聞く。


「だって半額だよ?

10個食べたって500円だよ?

食べなきゃ損じゃん」


5個目を食べ終わったところで手を止めたみのりは
もうお腹いっぱいで…

苦しそうにテーブル脇のカフェオレに手を伸ばす。



一口飲んで、シュガーを入れた。


「みのり本当に苦いのだめだよね。

カフェオレなんかそのままでも甘いじゃん」


みのりの様子を見ていた里奈が笑いながら言う。





…そういえば

誕生日パーティーの時浅井さんが入れてくれたカフェオレは…

甘くて…


シュガー入れなくてもおいしかった。



もとから甘いのもあるんだな…





浅井の事を思い出し
みのりが少し微笑んでいると

里奈が話しかけた。



「…最近うまくいってる?


みのり、美咲達には言ってないからあたしも学校じゃ聞けなくて…


…もう離婚したの?」



里奈の言葉に

少し黙った後みのりが首を横に振った。



「…奥さんが納得してくれないって言ってた。


…でも」



みのりの悲しそうに微笑んだ顔を

里奈が見つめる。



「…浅井さんに離婚する気持ちがあるのかどうかも…

わからなくなってきちゃった」


「でも離婚は浅井さんから言い出したんでしょ?」


里奈の言葉にみのりの笑顔が曇り始める。






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