ずっと大好き…この恋は秘密 …



毎日毎日、浅井の目に南商業の制服が映る。


その度に浅井の胸が締め付けられた。


なるべく考えないようにしている事が…

頭から離れなくなる。






…罰かな。




自分の気持ちに嘘をついた罰…


佐倉を傷つけた罰…






好きなのに守れなかった罰…






みのりの泣き顔が頭に浮かび胸が痛くなって…


浅井が思わず顔を歪ませる。



「浅井さん?」


自分を呼ぶ声に
浅井が勢いよく振り向いた。




みのりだと期待して…



一瞬明るくなった浅井の表情がまた曇る。


「どうしたの?

つらそうな顔してたよ」


派手な格好をした清水に浅井がため息をついた。


「…まだ卒業してないのか」


「うん、もうちょっと〜。

だからまだもう少し一緒にいられるよ」


元気に笑顔を向ける清水に浅井はため息混じりに笑った。



振ったばかりなのに笑顔を向けてくる清水に胸が再び痛くなる。




みのりはもう自分に笑顔を向ける事がないんだと思い歯を食いしばった。




笑顔どころか

もう顔を見ることもないという現実が浅井の胸に突き刺さる。








…わがままだってわかってる。


自分勝手な

子供じみたオレのただのわがまま…




頼むから



オレ以外の男に笑いかけるな…








オレ以外の男の隣で…


幸せになんかなるなよ…








そんなの






耐えられない…









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