ずっと大好き…この恋は秘密 …



手を繋いだまま教習所に入ろうとした浅井をみのりが止めた。


立ち止まったみのりを浅井が振り向く。


みのりが手を離すのを見て
浅井が寂しそうに笑った。





…なんで

そんな顔するの…?







「…中で待ってて」



みのりの目から視線を逸らして浅井が教習所の中に入った。



少し距離を開けてみのりも建物に入る。


中にはまだ数人の教習生がいた。


少し派手目の女の子達が騒いでいる。


なんとなくみのりは少し離れた所に座った。



急に暖房に当たったせいか

体がふわふわしていた。



ちっとも現実味がない。







まだ…

信じられない。




あたしが

浅井さんに告白されたなんて…



浅井さんが

あたしを好きなんて…



夢じゃないよね…?





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