ずっと大好き…この恋は秘密 …


「え…」



「好き?」


みのりを見上げたまま浅井が聞く。


至近距離に目のやり場に困り
離れようとしても浅井の両手がみのりの手をしっかり握っていて動けない。





『好き』


何回も伝えたいと思って
許されるなら叫びたいとまで思ってたのに…


素直に聞かれると言いにくい…



「浅井さん…

どうかしたんですか?」


困った顔でみのりが聞くと
浅井が少し拗ねたように答える。



「…だってまだ聞いてねぇし。

会ってから佐倉一回も言わないから…


オレばっか好きみたいじゃん」



そう言って浅井がみのりから顔を背ける。






…かわいい

超かわいい…どうしよぅ…





胸がどうしょうもないくらいキュンとしてみのりが浅井の頭を抱きしめた。



「好き…大好き」



さっきまで恥ずかしかった言葉が

驚くくらいすんなり出た。



ぎゅーっと抱きしめるみのりを浅井が止める。


「ちょっと…佐倉、離れて」


「やだ。

だって浅井さんかわいいんだもん…」


抱きついたままのみのりの言葉に浅井が深いため息をついて…



「やだって…(笑)

あ〜…も〜佐倉のせいだからな」


そう言うと
浅井がみのりの背中と膝の裏に手を回す。


一瞬にしてみのりの体が宙に浮き、ベッドに押し倒された。



「浅…井さん?」




目の前にいる浅井が…



真剣な顔をしていた。





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