ずっと大好き…この恋は秘密 …


夢を見た。


みのりがオレから離れていく夢。


泣いてるみのりを
追いかけても追いかけても手が届かない。


叫んでもみのりは泣いたまま返事をしない。






ああ…

もうだめなんだな…


オレ振られたんだ…


そりゃそうだよな。

みのりまだ高校生だし
これから社会に出たら楽しい事もいっぱいあるだろうし…



オレなんかと付き合ってちゃつまんねぇもんな。



やっと一緒にいられるようになった矢先に沙紀に色々言われて…

つらかったよな…


オレの前では笑顔を作って…



本当に…

つらかったよな…







ごめん…


ごめんな…?



みのり…



謝っても…

みのりに届く事はなかった。




ただ泣き続けるみのりを

届かない場所からオレが見つめる。





もう…いいよ。


みのり…




もう泣くなよ。






みのりがつらいなら―――…






最後の言葉を言おうとした瞬間に目が覚めた。


遠くから電車の音が聞こえる。




自分のおでこに手を当てて…


初めて寝汗を書いている事に気づいた。







…冗談じゃねぇ。


このまま終わりになんかさせない。





『離さない』


オレそう言ったよな?




みのりは…



どうしたい?







オレの事…


まだ好きか―――…?






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