ずっと大好き…この恋は秘密 …


「ごめんなさい…」


みのりの口から出たのは謝罪の言葉だった。


涙を流しながらみのりが大きく息を吐いて続ける。


「あた…し…

一瞬だけ浅井さんと別れること考えた…」


「…うん」


浅井が頷く。


抱きしめられているみのりからは浅井の表情が見えない。


でも…

緊張しているのがわかった。


みのりを抱きしめる腕が
小さく震えていた。


「でも…

やっぱり無理なの…


何度考えても…

つらくて大変なのはわかってるのに…


浅井さんじゃなきゃだめなの…」




どうしても…

どうしてもだめ。


絶対に浅井さんがいい。



どんなにつらくても…

この想いだけは変わらなかった…


「浅井さんとずっと一緒にいたい…

ずっと…んんっ」



浅井が


みのりの涙で濡れた唇を塞いだ。



「オレも…」



途中そう言ってまたキスをする。




お互いの気持ちが…


大切さが…

改めてわかったからか、


仲直りした安堵からか…


浅井がしたのはとても熱いキスだった。



溶けだしてしまいそうな感覚の中で
みのりの涙が頬を伝う。




浅井さん…

好き…



何度も何度も心の中でつぶやく。




長いキスを終えて唇が離れて…

息を切らしながらみのりが浅井を見つめる。



夜中の車の中は

なんだかとてもロマンチックで…


目の前には大好きな人がいて…


その雰囲気に酔いしれていると


みのりの視線の先で浅井が微笑んだ。



優しい優しいその笑顔に胸が締め付けられる。





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