薔薇の王女
王である弟はまだお義母様が亡くなったというショックから立ち直れていない。
アイクは表情を曇らせながらも

「まだ推測には過ぎませんが、おそらくはそうかと…」

そうアイクが答えると弟は涙目になりうつ向いてしまった。でもメアリお姉様は驚くわけでもなくただ黙って報告を聞いていて

「そうですが…分かりました。調査ご苦労様です。」

「勿体無き御言葉。失礼します。」

一礼してアイクは部屋から立ち去って行った、残された私達は驚きを隠せない者がほとんどで言い合いの声は激しくなっていた。
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