薔薇の王女


「あっ…」

いつの間にか眠ってしまっていた、座ったまま寝るなんて思った以上に疲れてたのね。

私は長椅子から立ち上がり灯りを消そうとしたらドアを叩く音がして

「誰?下がっていいって言ったはずよ。」

「レオナルドです、夜遅くに申し訳ありません。」

「レオ?いいわ、入って。」

そう言うとレオは部屋に入って来た、レオナルドは私がウェールズ城に住んでいた時からいる家臣の一人で黒髪で茶色の目をしている。

レオナルドって呼ぶのが面倒だから私は昔からレオと呼ぶ。
「レオ夜遅くに何?私疲れてるからもう休もうと思ってるんだけど。」

私はベッドに腰を下ろしながらそう言うと

「すみません、葬儀の後疲れた様子だったので心配で…」

レオは少し暗い顔をして私を見る。

「大丈夫よ、私の心配してる暇があるのならもっと違う時に頭を使ってちょうだい。」

ああ…めんどくさい
レオは心配性だからいつもこんな感じ。
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