薔薇の王女
城に向かう間ずっと王子の言った言葉が頭の中をぐるぐるしていた
「我がスペイン王室を侮辱した女」
ハッキリ言われた…スペイン王室から
「クレア様大丈夫ですか?」
ずっと窓の方を向いて話さない私を心配したサシャが手を握ってくれた
「大丈夫よサシャ。よく思われてないのは分かるから、私の母のせいでお姉様のお母様は」
大丈夫とは言ったけれど、
フェリンペ王子がただの穏やかで優しい人
という印象は消え
怖い
そう思ってしまった