薔薇の王女
まだ怯えている少年兵士を頭を撫で


「俺は無駄な殺しはせん、それより脱出用の船を準備して生き残っている兵士を誘導してやれ。いいな?」

「は、はい!ありがとうございます!!」


その様子を見届け、司令室を目指す。廊下を歩いている途中に現れた敵は全員少年兵士だったので逃げる様に促し、司令室の扉を蹴り開ける。




「ここにいたか…」


そこには司令官とスペイン王子、後数人の兵士がいた。


「もう勝ち目はない、降伏すれば命は助ける。」

「く、くそ!!おい!!アイツを呼べ!」

「しかし、司令危険です!」


ドオオン!!ドオオン!!


反対側の扉が破られ、出てきたのは


「そいつを…殺していいのか?」


身長は二メートルは越えるであろう男だった。



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