薔薇の王女

二人の女王

スペインとの戦いを終え、しばしの平和な時間が流れるイギリス。




「もういいってば!私はそんな事考えてないんだから!!」


机に置いてある書類を叩く。


「ク、クレア様…どうかお目を通すだけでも…」


各国からの縁談の書類を持ちながら家臣は冷や汗。


私には…私にはセシルさんがいるんだから


でも結婚ってなると、彼とは……


「いやはや、王女様…一度女王陛下にご相談されては…?」



そうね、お姉様に一度セシルの事を話さないといけないと思っていたから。




お姉様に会いに行こう。



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