宴の舞姫



――――別れは突然

俺たちが16歳のころだった。俺もそれなりに結婚…とか考えていて、親父に話をしようかと思っていた矢先だった。





「ナーシャが…結婚?」

深刻な表情で部屋に入ってきたフリックがとんでもないことを言い出した。

フリックの話は、ナーシャが結婚をする。という内容だった。


俺じゃない誰かと…?


「はい…」

フリックは俺達の関係を知っている。

恥ずかしくて言えないが、バレたのだ。


「なにかの冗談だろ…」

ははっと情けない笑いがでた


こんな表情のフリックが冗談を言っているとは思わない。だけど、信じられなかった

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