愛は要らない


遥が起きてくる間に、綾野は服を着替え終わっていた


「外泊は少なくなって来てるのに・・・」

「・・・・・・・・・・・・」


遥の言葉に、綾野は動きが止まる


「綾野?」

「な、なんでもありません。先に行っていますからっ」


慌てて、綾野は寝室を出ていく


(外泊が少なくなっても、私には関係ないもの・・・)


綾野は、変化を感じていた

遥と自分の間にある距離の変化を


(・・・これは、まずいわ)


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