愛は要らない


出来れば、あまり遥と2人で出掛けたくない


「全部母さんの趣味だろ?1つくらい、僕の見立てがあっても、いいと思うよ?」


甘い笑顔に、綾野は文句を言いたくなる


(遥は、女性なら誰にでも優しいから・・・)


だから、自分が特別だなんて、思ったりしない

今まで、異性から優しくされた経験が少ないから、戸惑っているだけ

すぐに、いつもの関係に戻る


「綾野?お~い」

「え?あ、すみません・・・」


考え込んでいて、遥の声が聞こえていなかった


< 175 / 331 >

この作品をシェア

pagetop