愛は要らない
口調はいつもの遥だが、声が重く、低い
「僕は、離婚するつもりはない」
「・・・堕ろせ、ってこと?」
「そうじゃない。僕は・・・」
遥が、綾野に歩み寄る
「そうよね。妻がいないと困るものね。でも、安心して。男は女と違って、離婚してもすぐに再婚できるから」
「僕はそういう意味で言ってるわけじゃ・・・」
「じゃあ、どういう意味?!私は・・・。私は・・・・・・」
何を言おうとした?
好き?
妊娠したことを、後悔してない?