愛は要らない


「気にしすぎだと思いますけど・・・」

「そんなことないわ。妊婦を思いやるのは、当然のことでしょう?」


綾野のお腹を、愛しそうに見つめる舞子


「・・・ありがとうございます」

「いいのよ。栄養のあるものを、たくさん作らせるわ。初孫だものね、生まれてくる前から、大切にしないといけないわ」


ソファーに腰掛け、花をテーブルに置く


(・・・・・・幸せすぎると、未来が怖くなるのよね)


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