愛は要らない


祖母・文子が、不思議な行動を取っている孫に、心配そうな声で話しかける


「電波が入らなくて・・・。梨華とメールしてたんだけど・・・」


メールが送信できなくて、綾野は尚も庭を歩き回る


「ここは圏外になりやすいから・・・。川の近くなら、良く電波が入るらしいわよ?行ってみたら?」

「そうなの?・・・行ってみようかな」


せめて、圏外になりやすいことを、梨華に伝えておかなくては

川の場所なら良く知っているため、綾野は1人で電波を求めに行った


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