愛は要らない


相変わらずの台詞は、この際どうでもいい

綾野は机にアルバムを叩くように置いた


「なんでコレが、まだあるの?捨てたんでしょう?」

「遥野めェ・・・。ママには見せるなと言ったのに」

「そんなことじゃなくて!どうしてまだ、誓約書があるんですか?!」


アルバムの中に保管してあるのは、懐かしい【誓約書】

あの日、離婚届は遥が破り捨てたため、てっきり誓約書も捨てているものと思い込んでいた


「忘れないように、保存してたんだよ」


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