不機嫌な彼




「じゅ…10円…貸しましょうか…?」





「…え?」






いやいやいやいや…

別にそんな驚かなくても…

怖いです…





「どーも…」





先輩はあたしの手から取り、

ボタンを押す





「…ッ」





怖いッ

とにかくはやく教室に逃げようと思った





「…お前名前は?」



「…え?」




背中から声がする…

低くてよく響く声だった











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