不機嫌な彼



「…はぁ!?ゆき、


あの黒崎先輩としゃべったのッ!?」




「あ、うん?」





ただ今昼休み終わりの午後の授業

前の席のななとしゃべってる





「黒崎先輩のこと知ってるの?」





…あたしは今日始めて知ったのに

ななはもう知ってるみたいだった




「知ってるもなにも!!2年の中でも有名じゃん!!


クールなブラック王子 黒崎海!!


多分知らない人なんていないって!!


3年としょっちゅう喧嘩したりしてたじゃん!!」





「喧嘩!?」





「そ。とにかくブラックなオーラが漂ってるし


笑ってるとこなんて誰も見たことないんだから!!」






…まぁ、ブラックなオーラが漂ってたのは事実だと思うけど…




「そんな怖い人じゃなかった気がするんだけど…」




「ゆき!!関わったらダメよ!!」



…なな…声でかいって…



「…鈴木うるさいぞッ!!」



「わっ…すみませーん」



ほら、怒られたし



「とにかくッもう関わらないほうがいいよ」



「…うん」



そういうとななは前を向きなおした





< 4 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop