アリスとウサギ

 なんと言っても酒の飲み方に無茶の多い大学生。

 宴が始まって一時間、他のメンバーは完全に出来上がっている。

 何なのよ、もう。

 心の中でため息をついても、ウサギはそんなアリスを気にすることなくからかった。

「気になる? 俺の仕事」

「別に」

「じゃあ、俺のこと嫌い?」

「嫌いじゃないけど」

 いっそのこと、嫌いだと言ってしまおうかと思った。

 しかしそれができなかったのは、一応話すのが初めてであることと、これから同じ初ゼミで学ぶメンバーの一員だということを考慮したからだ。

「ふーん。アリスは俺のことが好きなんだと思ったんだけど、思い違いだったか」

 自意識過剰と取れるセリフを吐いたウサギに、アリスは目を丸くした。

 何なのコイツ。

 どんだけナルシストなのよ!


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