あなたが好きなはずなのに
温もりと不安
それから何日かは普通に過ごした。


そして、今日は金曜日。


久しぶりに定時後にデートをする約束をした。


あの日から2人になるのは久しぶりだな。


私は、今日を楽しみにしていた。



今は、5時。


もうすぐ仕事が終わる時間。


私は横目でちらっと隆志を見た。


しかし、隆志はなかなか私に気づいてくれない。


私は、気づいて貰いたくて、少し顔を傾ける。



隆志はそんな私の視線にやっと気が付くと、私の顔を見て悟ったのか、すっと下を向き自分の腕時計を見た。


もう一度私の顔を見る隆志は、ごめんっという感じで私に苦笑いをする・・・。



きっと、まだ仕事が終わらないという事なのだろう。


そんなに、申し訳なさそうな顔をしなくてもいいのに。


私はあなたの忙しさは分かっているつもり。


あなたが仕事を頑張っている事も。


だから私は笑って頷く。


すると、私の顔を見て、隆志はホッとしたように、また仕事に集中し始めた。



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