君に届きますように【詩集】

・太陽


太陽かと思った

まぶしすぎて
目眩がする


その偽りない笑顔が
俺を苦しめる

砂ぼこりにまみれて
名を呼ばれる
汚い手で
俺を誘う

ああ

君は小さいくせに
どうして
簡単に人のココロを
開放させるんだろう


躊躇する
ひとりぼっちの俺の
手を無理やり取り

駆け出す

小さな姿
俺の腰にも届かない

だけど
大きな光が見える


「一緒に遊ぼう」


< 4 / 51 >

この作品をシェア

pagetop